女性向け銀魂ブログサイトです。おもに土銀の絵・小説があります。
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答えてくれなくていい 答えてくれなくても、いいんだ ただ、 L i n a r i a かったるい午前中の授業が終わり、生徒たちが待ちに待った昼休み。 購買での戦争で見事勝ち抜いた俺の右手には、ビニール袋に入った焼きそばパンとコーヒー牛乳と、イチゴ牛乳。 毎度毎度本当に疲れる。 明日から母さんに頼んで弁当作ってもらおうか? でも仕事で朝早いし大変か。 いつものように屋上への階段を上がり、重い扉を開けた。 「遅いよトシィ〜お腹減って死にそうだったぁ〜!」 扉を開けるなり聞こえてくる声に、少しイラッとする。 「しょうがねぇだろうが!購買混んでんだよ!先に食ってりゃいいだろうが!」 「だってぇ・・・・」 しゅんとするこの男が可愛いと思うのは、俺だけだろうか? 「待ってたんだもん!」 ・・・・待ってたって・・・・俺 「イチゴ牛乳を」 ・・・ってイチゴ牛乳かよっ!! あぁ、くそ!期待した俺が馬鹿だったよ!! 「そうかよ。・・・・ほら、お待ちかねのイチゴ牛乳」 「わぁい!ありがとう、トシ!」 「・・・・おう」 嬉しそうな顔に、こっちまで嬉しくなった。 「んじゃ、食べよ食べよ!」 「ああ」 ニコニコしながら弁当の蓋を開ける銀時。 おにぎり、玉子焼き、タコの形したウインナー、可愛らしいピンクの串が刺さったから揚げ、きんぴらごぼう、ミニトマト、ブロッコリー。 「お前、毎朝よく頑張るよな」 「えへへ、でしょ?」 「そこだけは尊敬する」 「ちょっと何それ!そこだけって!」 ぷぅっと膨れる頬を指で押してやると、ぷすっと空気の抜ける音がした。 思わず笑いが込み上げる。 「くくく・・・」 「わ、笑うなぁ!」 耳まで真っ赤になって怒ってるし、可愛い奴。 「はいはい」 「・・・・ふんっ!」 銀時は拗ねたのか弁当ごと俺と逆方向を向いてしまった。 やりすぎたか、とちょっと反省していると。 「トシ、俺さ」 急に真剣な声音になった銀時。 さっきまでのおちゃらけた雰囲気は全くない。 「好きな奴、居んだよね」 突然のその言葉に、胸が締め付けられる。 息が出来ないほどに。 「なんだよ、急に」 「ごめん。でも、前からずっと言おうと思ってたんだ」 「そう、か」 「うん」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 なんて言えばいいのか、わからない。 どうしたらいいのか、わからない。 呼吸って、どうやってするんだっけか。 俺は、この想いを、どうしたらいい? 「どんな、奴なんだ?可愛いのか?」 「可愛くはねぇな。格好良いけど」 「格好良いって、どんな女だよ」 「いや、女じゃなくて男だし」 「なっ、お、男!?」 「うん、男」 何処のどいつだよ!!その幸せ者、一発殴ってやる!! いや、いっそのこと4分の3殺しにしてやる!! 「格好良いからさ、女子にモテんだ、そいつ」 「・・・・・」 「その度嫉妬しちゃうんだよね、俺」 「・・・・・」 「冷たいようで、本当は優しくて」 「・・・・・」 「一緒にいると、凄く楽しくて」 「・・・・・っ」 「そいつの事考えるだけで、幸せで」 「・・・・・もう、いい」 「え?」 「もういい!聞きたくねぇ!!」 ガシャン!!とフェンスを殴った音が屋上に響く。 屋上に居た何人かの生徒が、何事かとこちらに視線を向けた。 でも今はそんなのに構ってる程余裕なんてない。 「・・・・ト、シ?」 「・・・・・俺は」 「・・・・・」 「俺は、お前を大切に思ってる」 「・・・・・」 「だから、お前に好きな奴が出来たなら、応援したいって、思う」 「・・・・・っ」 「だけどな、一つ言っとく」 「・・・・・・?」 「俺は、お前が好きだ」 「・・・・・え、」 「お前に、他に好きな奴が居ても。それでも、俺はお前が好きだ」 「・・・・・・っ」 「好きだ」 「・・・・トシ、」 「・・・・・頑張れよ」 それだけ言って、俺は屋上を出た。 悔しい、すっげぇ悔しい。 何処の誰だかわかんねぇ奴に、負けた。 誰よりも、アイツのことが好きなのに。 こんなにも好きで溜まんねぇのに。 「失恋確定だったっつうのに、何告ってんだ俺は」 それでも、いいか。 答えてくれなくていい 答えてくれなくても、いいんだ ただ、知ってもらえれば 「・・・・・ばーか、鈍感」 Linaria (私の恋を、知ってください。) Linaria end. ↓追記よりあとがき |
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